『すずめの戸締まり』

『すずめの戸締まり』

新海誠監督

高校生の岩戸鈴芽は、幼いころに亡くなった母親の夢
廃墟を探している青年・宗像草太。

鈴芽は幼いころに母を亡くしており、それ以降、叔母の環とふたり暮らし。

RADWIMPS「TAMAKI」
あなたがいなくなったら なんにもなくなった
あなたこそが私がここに生きてた何よりの証拠だった

わざとじゃないけれど、お弁当を持たない日はほんのすこしだけ解放感がある。
「小説 すずめの戸締まり」

ダイジンは鈴芽から草太を奪う、鈴芽も環から婚期を奪った。
草太を要石に変えたダイジンを、強い言葉で拒絶。
環はサービスエリアで、鈴芽に対する本心を吐露。
「うちの子になる?」
ダイジンは、すずめのインナーチャイルド
左大臣は、環のインナーチャイルド

“母と思わしき人物”
未来の自分
鈴芽が着ていたワンピース
草太が着ていた白いロングシャツ

3本脚の椅子は、母の形見。
津波、死者の世界。
三本脚でも立てる

寝起きが悪くなる草太。要石になりかけていた前兆。

ダイジンが赴く先では、どこもたくさんのお客さん。

母との記憶を封印
育ててくれた環への遠慮

親友の芹澤「あいつは自分の扱いが雑なんだよ」

明日がやってくるという当たり前が、過去の自分を救う
弱い自分を救ってくれるのは、成長した自分自身


『君の名は。』は、「世界」を救う
『天気の子』は、「世界」を捨てる
今作は、「自分」を救う

犠牲の上で世界が成り立っている

日不見(ひみずもぐら)はモグラ科の哺乳類で、
ミミズを捕食する

2匹の蝶:物語の冒頭、夢
物語のラスト、常世

天照大がこもる天岩戸を開いた、アメノウズメ。
姉弟の誓約で生まれたのが宗像三女神
道を司る=高速道路

『魔女の宅急便』
キキの未来の姿として、各年代を代表する女性が登場
すずめも、千果やルミ、環を見つめながら、成長。
「ルージュの伝言」車中のシーン
猫が一緒にいる

【ヒーローズ・ジャーニー(心理学用語)】
ジョセフ=キャンベル
1、Calling「天命」  
2、Commitment「旅の始まり」
3、Threshold「境界線」
4、Guardians「メンター」
5、Demon「悪魔」
6、Transformation「変容」
7、Complete the task「課題完了」
8、Return home「故郷へ帰る」

椅子(座る、依りかかる)⇔自立

エクスポージャー療法
曝露法 / 曝露反応法 /
不安の原因になる刺激に段階的に触れることで、不安を消していく方法。
何かの刺激によって不安が生じた場合、その刺激を回避することによってかえって不安が慢性化したり、悪化したりすることがあります。不安の発生要因は「刺激」ですが、慢性化や悪化の要因は「回避」なのです。このような場合には回避を中止すること、すなわち刺激に自然に触れることが有効です。この逆説的な治療がエクスポージャー療法で、多くの不安症において極めて高い効果が報告されています。負担を軽減するために、治療者が同伴して、安全、安心を保証しながら、段階的に現実の事物や過去の記憶といった刺激に触れます。そして、触れても大丈夫だったということを話し合って確認します。こうして、刺激に触れても過剰な反応を生じることがなくなり、日常生活での予期不安や過剰な回避による行動の制約が減少していきます。不安症やPTSD、強迫症に用いられます。

草太とすずめの共通点「達観した死生観」