「日高川入相花王」「鷺娘」

「日高川入相花王」「鷺娘」

 

上演月:「鷺娘」2005(平成17)年5月/「日高川入相花王」2005(平成17)年10月

上演劇場:歌舞伎座

シネマ歌舞伎公開日:2006(平成18)年4月15日

上映時間:61分

 

「日高川入相花王」

人形浄瑠璃を歌舞伎舞踊化した「道成寺物」の作品で、人形振りでみせる趣向。恋する安珍を追って日高川の渡し場にたどり着く清姫ですが、船頭は川を渡してくれません。 安珍への嫉妬と恨みの激情を燃やす清姫はついに。人形遣いを尾上菊之助が、船頭を市川九團次が勤めます。

 

「鷺娘」

しんしんと雪が降る水辺の柳の下に、蛇の目傘を差した白無垢姿の娘がひとり佇んでいます。娘は実は道ならぬ恋に悩む白鷺の精。

一旦上演は途絶えていたが、1886年に復活して以降、引き抜き

この激しい中にも儚さを漂わせるラストはこの舞踊最大の見どころだ。幕切れは元来、舞台上に設置された段に上がる形式だったが、大正末に来日したロシアのバレリーナ、アンナ・パブロワによる「瀕死の白鳥」の影響により雪の中で息絶える演出が行われるようになったと言われている。

数十キロにも及ぶ衣裳や鬘をつけ踊り続ける体力を要するため2009年の上演を最後とし、以降全編を踊ることはないと玉三郎自身が明言。