『マッキンゼーが読み解く食と農の未来』
『マッキンゼーが読み解く食と農の未来』
日本経済新聞出版
アンドレ・アンドニアン
5
ゲノム編集による植物体への炭素蓄積量の向上
8
世界の穀倉地帯における同時不作
26
世界的な人口増加と中間所得層の拡大
温暖化や水資源の枯渇など、栽培環境の変化
29
肥料・農薬等の化学企業の大型M&A
36
世界人口は2030年に、85億人
今後20年間で農産物需要が1.5倍に膨らむ
40
牛肉については中国を除きプラトー(ピークに達し、横ばいかなだらかな減少)
43
中国はこれから需要を輸入によって補っていく必要がある
52
成長市場を見極めて、輸出戦略や農産物生産に活かしていく必要がある
62
ブラジルなどのある南半球は温かくなり過ぎ、土地の生産性が低下してしまう。逆に、ロシアやカナダは、農業用地が増える。北極圏の氷も溶けて、港ができ、大輸出地帯になることが予想できる
65
2030年の水資源の需要予測では、2010年をベースに考えても過去20年間の3倍弱の水資源の開発が必要になる
70
トマトやイチゴの自動環境制御
ドローンを用いた、田圃のモニタリング、施肥・農薬散布
76
農家の人は、一日の作業時間の50-60%を畑の見回りに費やす
79
無人トラクター、コンバインによる、自動耕耘、自動刈り入れ
81
圧倒的に農家当たりの耕作地が小さい日本
82
夜でも作業。無人トラクター、ドローンの散布
84
エクソスケルトン
重いモノを持ち上げられるようにするためのスーツ
98
米中貿易摩擦の激化が世界の農産物の動向にも大きく影響した
102
中国
農業を捨てて都会に出ていかないようにするために補助金
米国の約3倍にもなる破格の生産者価格
米国のトウモロコシがすべて中国に行ってしまえば、日本のトウモロコシの供給量はへってしまう、買えなくなる
106
トランプは選挙を意識して、トウモロコシ農家に補助金。補助金支給は、コスト低下につながるので、輸出市場では有利に働く
113
偶発的に新しい食味をもつ植物を生じさせるのが、育種
118
代替肉は食肉市場でのシェアが10%まで拡大する
120
インドネシアは炭水化物の摂取が非常におおい
124
今後も、米国では、異性化糖(果糖ブドウ糖液糖)などの糖分の摂取量が減る可能性がある
125
砂糖の輸出:インド、ブラジル、オーストラリア
126
たんぱく質
中国やベトナム、豚肉
インドやトルコ、玉子と乳製品
アルゼンチン・ブラジル・南アフリカ、牛肉
マレーシア・インドネシア、水産物
129
家畜用飼料のたんぱく源として昆虫を活用する
130
培養肉(クリーンミート)
チャーチル英国首相1936年
133
先進国では消費段階のロスが多いのに対し、新興国では生産段階やその保管段階など上流工程で多くのロスが発生している
139
農薬と種子事業、世界的化学会社の合併で、超巨大企業
140
ジェネリック農薬で販売単価を下げる
146
チッソ、天然ガス
リン酸、リン鉱石
カリウム、カリ岩塩
151
鉱山から採れるカリウムは、埋蔵量に地域的な偏りがあるため業界が集約化されており
カナダ、ウクライナ、ベラルーシ
159
日本産品が他国の競合商品に優位性を発揮するのは、高級品カテゴリー
167
ウーバーイーツのドローン配達
170
土壌を用いない農法や、完全制御型の植物工場
175
アーバンファーミングを利用すれば、土地代は高くなるが、輸送コストがかからず、新鮮
180
新規参入企業
①肥料、農薬、種子企業
②農機具メーカー
③ハードウェアメーカー
④大手小売
⑤農業法人
⑥スタートアップ企業
⑦テクノロジー大手
192
農業
①栽培計画
②土地・労働力の確保
③肥料など資材の調達
④栽培
⑤流通・販売
194
鍋のシーズンに使用される食材や、ある時期に他の産地が出荷できない作物は、単価があがるタイミングが存在する。この時期をねらって、逆算し、計画を組む
197
気象データなどビッグデータと農業経営の実績
198
小さな農地を買っても大型トラクターをいれられない。
集約して、大きな面積にし、利用価値を高める。
199
労働力に関しては、従来は地域コミュニティに依存していた
201
肥料銘柄が他品種であることが、製造コスト、包装資材コスト、在庫管理コストの増加につながる
204
ベストプラクティスの明文化は難しい
206
機械学習における“Garbage In, Garbage Out”(ゴミを入れたら、ゴミが出てくる)
品質の悪い不完全なデータを入力すると、品質の悪い不完全な機械学習済みモデルが出力される、という格言
221
オーケストレーターがバリューチェーンの壁を越えてつなぐ