『雲助、悪名一代』
『雲助、悪名一代』
芸人流、成り下がりの粋
五街道雲助
落語ファン倶楽部新書008
白夜書房
7
年齢を重ね、経験の引き出しが増え
12
「こうあるべき」の否定が「成り下がり」
19
唯一立川談志だけが、
「いい名前つけたな! 今度俺の番組で使ってやる」
20
一説によりますと、二代目三遊亭圓生の跡目争いに破れ、「古今東西、真の圓生」という意味を込めた
22
二つ目のころから毎日のようにかいば屋に通って
62
私が明治大学出身第一号の落語家です。
後輩にあたるのが立川志の輔や、三宅裕司、渡辺正行など。
79
それからは毎日小さんの家へ通いました。
85
現在のむかし家今松さんが、わたしの教育係りでした。
95
落語家になって、最初に稽古をつけてくれたのが、その志ん生師匠でした。『道灌』という演目です。
104
二つ目の約8年間で、200近い落語を覚えました。平均で1年25席、一か月2席というのは、かなり多いほうです。
128
馬生の口癖は「なんでもいいんだよ」
「どうでもよくは、ないんだよ」
133
圓生が会長であった8年間で真打ちに昇進したのはわずか数名
135
1980年11月19日
第一回真打昇進試験
試験場は池袋演芸場
一人20分。
私は『幇間腹』という演目をやりました。
客席には会長小さん、副会長馬生をはじめ、理事がずらっと並んでいる。
151
馬生があまりにも早く亡くなってしまったのでそうせざるを得なかったとはいえ、速記に落語を教わるという、「わたし流」の芸の光明を見出しました。
166
『やんま久次』
190
龍玉が、前座から二つ目になるのが嫌だから辞めたい、と言いだしたときは困りました。
197
「噺中没我」
あらゆる落語に合わせて、自分を丸ごと落語の中に入れてしまう。