『教育格差』

『教育格差』

松岡 亮二

ちくま新書

 

17

教育社会学

 

49

地方格差の背景には、大卒者を雇用する地域間偏在

 

59

階層が似た人が同じ地点に集まる。そして、同質性が高い人達が集まることで、そこには町の規範性を伴う文化が立ち上がる

 

60

同質性に対して市場も反応する。学習塾チェーンはどこの街にも教室を開くわけではなく、教育熱が高い地域であれば需要があると判断する

 

85

親子の会話量とその質が言語能力の発達に重要

 

105

高学歴の親は早い時期に行動を起こし、その差は子が大きくなるにつれて拡大している

 

117

読書習慣の世代間伝達

 

129

出身家庭によって努力量に差がある

 

135

不動産価格に差があり、通勤可能な就業先に偏りがある

 

160

学校制度の二つの機能

①子どもを社会化する

②適切な進路に振り分ける(=トラッキング)

 

225

中退した先輩がロールモデルになって、同じ道を歩む

 

275

立法、行政、メディアなど、教育政策を議論する人達は有名大学卒が大半

 

279

独自の価値体系をもったところで、遅かれ早かれ、労働市場における価値基準で評価されることになる

 

280

本人は、「ありえたかもしれない未来」について考えない

 

281

可能性に思い至らず、まるで運命であったかのように自分の現在の人生を受け入れる

 

282

血が流れたことに気づかないし、声を上げることもない

 

289

現在まで無数の人達の大量の血が流れてきた。=可能性を喪失してきた。