『風と共に去りぬ』

『風と共に去りぬ』

岩波文庫

マーガレット・ミッチェル

荒このみ 訳

スカーレットは、アシュレーに恋をしていた。だがアシュレーは、従姉妹メラニーと婚約していた。スカーレットはそばにあった花瓶を投げつけて壊す。目撃したレットは、彼女に強く魅かれる。
スカーレットは、メラニーの兄が自分に求婚をするように仕向けた。チャールズは結婚後まもなく病死。長男ウェイドを出産して、未亡人となる。
アトランタに赴き、メラニーとの新生活を始める。
アトランタの陥落も目前となったが、出産を控えたメラニーの看護をしていたスカーレットは、脱出の機会を失う。レットはアトランタから馬車で脱出させる。危険地帯を通り抜けた後、レットは軍隊に入ると告げる。
故郷・タラへと到着した。しかし荒廃し、母・エレンも腸チフスで病死。オハラ家の主となる。税金の工面に窮したスカーレットは、妹スエレンの恋人フランクを奪い再婚した。女児も儲ける。彼女が襲われる事件を引き起こし、加害者に制裁を加えようとしたフランクは銃弾に倒れてしまう。
スカーレットは、レットと三度目の結婚をする。やがて娘のボニーが生まれ、レットは溺愛する。スカーレットはレットに寝室を別にしたいと告げる。再び妊娠したスカーレットが階段から転落、流産して生死を彷徨う。ボニーは落馬し、死んでしまった。
メラニーが命を落とす。スカーレットは、初めてメラニーを、心から愛し頼りにしていたことに気付く。死の床のメラニーからレットの愛情を知らされる。スカーレットはレットに愛を打ち明ければ、二人の関係も回復するだろうと思っていた。もはやレットの決意をひるがえすことは不可能なことを悟る。レットとメラニーを同時に失い遂に孤独となったスカーレットだが、彼女はやがて明日に希望を託す。 (ウィキの要約の要約)