26.からぬけ
与太郎が友人の源兵衛の家を訪れ、「なぞなぞで賭けをしよう」と持ちかける。最初の問題は「まっ黒で足が四本、角があって“モー”と鳴くものは?」。源兵衛は即答で「牛」。次は「黒くてくちばしがあって“カァー”と鳴くもの」。当然「 […]
25.道灌
八五郎がご隠居の家へ遊びに行くと、貼り雑ぜの屏風に一枚の絵。ご隠居曰く、それは戦国の武将・太田道灌の「山吹の里」の場面。狩りの帰りににわか雨(村雨)に遭った道灌が、雨具(蓑)を借りに粗末な家を訪ねると、若い娘が山吹の枝を […]
24.寿限無
長屋に男の子が生まれた八五郎夫婦。名前を巡って「めでたく長生きでき、食いっぱぐれのない名に」と檀那寺の和尚へ相談に行く。和尚は経文や伝承から縁起のよい語を次々に挙げる――「寿限無(寿命に限りなし)」「五劫のすりきれ(気の […]