「rakugology」

2018年は、ひとつの転機となった。
放送大学の文京校で講師の依頼が来た。「人生が愉しくなる落語会」と題して、もう7年続いている。毎回定員オーバーし、抽選になる。

例えば「芝浜における江戸の地理」「時そばにみる、江戸の時制、食」「明烏で学ぶ、遊郭の世界」「富久で学ぶ江戸の富くじ」など。

二つ目時代の、江戸歴史文化検定(小学館)の猛勉強が活きているが、私は歴史学者ではない。関係書籍を読み漁っても、至らない点がある。すると、満員の学生さんがフォローしてくださる。
例えば、薬学や建築に関しては、専門に勉強なさった方がいる。
また、宗教や地理に関しては、関係のある方がいる。学生さんから学ぶことが多い。
談志師匠は「学問は、貧乏人の暇つぶし」と言ったが、まさにそうだ。
こんなに楽しいことは、無い。生涯続けられる遊びだ。
今は、放送大学の地方の校舎のほか、岡山理科大学でも授業を持っている。講演会の依頼も多い。
落語を学問する、「rakugology」。
私にとって尽きることない幸せの泉だ。