『科学的根拠(エビデンス)で子育て 教育経済学の最前線』
『科学的根拠(エビデンス)で子育て 教育経済学の最前線』
子育てや教育において、科学的根拠(エビデンス)に基づく意思決定の重要性を解説。学力、非認知能力(忍耐力・自制心・やり抜く力)、将来の収入、教育環境などをデータで検証。日本の教育政策や子育て環境の改善点についても言及。
将来の収入を上げる教育とは?
スポーツ、音楽、美術、リーダー経験が非認知能力を高め、将来の成功につながる。
目標設定・習慣化・チーム活動が学力向上に有効。
「第1志望校の最下位」 vs. 「第2志望校の1位」
上位校の最下位より、適切なレベルの学校で成功体験を積む方が有利。学校選びは子どもの自尊心や学習意欲に大きな影響を与える。
子育てには「時間」をかけるべき?
幼少期の親の時間投資が重要だが、単に長時間一緒にいることが大事なのではなく、質の高い関わりが必要。
本を読む、会話を増やす、好奇心を引き出すことが効果的。
早生まれの不利は本当か?
早生まれの子どもは学力・スポーツ面で不利になりやすいが、適切なサポートで克服可能。進学時の年齢差が影響するため、制度の見直しも必要。
教育政策の課題と提言
ICTツール(タブレット学習など)の活用は有効だが、最終的には教師の質が決定的。「何をやるか」よりも、「何をやらないか」を考えることが重要。