『新編 虚子自伝』
新編 虚子自伝
高浜虚子(1874-1959)の自伝。青壮年時代の活動、郷里、交遊歴の回想から、近代俳句の巨人・虚子の全体像にふれる。
著者 高浜 虚子 著 ,
岸本 尚毅 編
著者略歴
高浜虚子(1874-1959)は、二冊の自伝を刊行した。青壮年時代の活動を主にしたものと、能楽、郷里、交遊歴を回想、晩年の心境を綴った一冊。
二冊をまとめて、捉えにくい近代俳句の巨人・虚子の全体像にふれる。初めて虚子を知る者には虚子入門書・近代俳句への手引き、虚子愛好者には、改めてその素顔にふれる格好の一冊。
23
『文章軌範』や『唐詩選』を愛読
31
明治24年、私の18歳の年、正岡子規と初めて文通
64
鎌倉に避寒
84
宝生流の謡を謡う文芸家の団体
126
子規は数え年35歳で亡くなった
215
「能」に描かれているような事が私等の眼の前の現実の世の中にも有る。
307
中世の連歌や近世の俳諧に淵源を持つ俳句は日本人の精神世界の一部となっている。
その歴史において近代の高浜虚子は近世の芭蕉に匹敵する存在