「はなしか稼業」

「はなしか稼業」
平凡社
https://www.heibonsha.co.jp/book/b160494.html
三遊亭円之助

30
部屋数も広さも、はなしかにはうってつけ
小圓朝の家
三畳、四畳半、六畳という間取り

35
おむら
したじとか、しょうゆとかいう、し、の字を嫌って、花柳界ではむらさきと言う

48
会長の藤浦さんはやっちゃば(青果市場)の社長

79
旅に出たら、大太鼓も〆太鼓も、ひとりで同時に入れる

133
ついて来いと言ったって、突くんじゃないよ

140
落語家が、ここでけられたからって、気を落としちゃあいけませんよ

173
自分の落語を理解しないお客が悪いのであり、自分がマスコミに乗れないのは、ただただ運が悪い
売れない落語家同士、互いの境遇を慰め合いながら酒を飲む

184
東大の駒場祭などというと、小圓朝師匠が出演して、またその師匠のお供で、私もよく招かれた

192
真打になる時、ご贔屓のお客さんに配る挨拶状の表紙には、どなたか著名な画家に絵を描いて頂く、というのが、当時の慣習だった

200
昔の落語家は、高座でみな踊りを踊った
志ん生師匠も

250
江戸っ子の正蔵師匠は、人に迷惑をかけることが大嫌い

251
名古屋ってえところはな、義理の悪いことがあって、いい腕をもちながらその土地にはいられない、なんてえ芸人が、東京や大阪から、みんなこの名古屋にあつまっていた、だから、生半可な芸じゃ通用しなかった
その頃の若い者はみんな、目の色を変えて、この名古屋で競争で、腕を磨き合ったものだよ

266
小学生のころ
ラジオの「しろうと寄席」で鐘を10回鳴らし、プロを志願