『家族』1970年 松竹
『家族』1970年 松竹
山田洋次監督。
倍賞千恵子を「民子」という役名で起用した民子3部作
大きな貢献から松竹が山田の希望する企画を撮らせたのが『家族』と『故郷』
伊王島町:カトリック比率が日本で最も高かった
「俺には雇われ仕事は性に合わん!」
大人のエゴに付き合わされて、ふりまわされた早苗ちゃん
万博会場に入らず、外から見る親子。
山田洋次監督は39才でこれを撮った。
長崎・伊王島〜、広島・福山〜、東京・上野を経て、北海道・中標津
1970年。長崎港から約10km離れたところに位置する小さな島、伊王島。
勤めていた会社が潰れたのを機に、北海道の開拓村に住む高校時代からの友人を頼って北海道へ
精一たちよりも稼ぎの良い工場勤めであるにも関わらず力の家は2DKの狭い家と車のローンで生活は苦しく、力の妻のお腹には新たな命。
前年から始まった『男はつらいよ』シリーズ。
炭鉱のケーブルカータイプのトロッコ列車
小倉から475系急行「玄海」。「玄海」は小倉駅8時15分発だから、家族は小倉で一泊。
北大阪急行電鉄の万国博中央口駅。万博輸送のために建設され、万博終了後は撤去されてしまった路線。
徳山の大コンビナート
弟家族に「押し付けは困る」と断られるお爺ちゃんの悲しみ。
妊娠した妻が黙ったまま茶碗を拭く様子。
「もう会えんかもしれん」と言って別れを告げる父親と、引き取ることができない次男の辛さ。
「俺は一人で行くと言ったのに無理に同行したために赤ん坊を死なせた」
「親父は弟の所にいればよかったのに何故ついて来た」
「俺はなんという馬鹿なことをしたんだろう」
「お父ちゃんが泣いたら私はどうなるの」