映画「欲望(BLOW-UP)」(1967イタリア/イギリス)
映画「欲望(BLOW-UP)」(1967イタリア/イギリス)
『悪魔の涎』を下敷き
「スウィンギング・ロンドン」と言われた、当時のイギリスの若者のムーブメント
監督の要望通りベックがギターを壊す演技。もっともベックはタウンゼントとは異なり、通常、ステージでギターを壊すようなことはしなかった。だがこの映画の出演を機に、一時期ヤードバーズのライブでギターや機材壊しを盛んに行っていたという。
謎の白塗り前衛芸術集団
日雇い労働者が住む簡素な宿舎みたいなところ
ロールスロイスのオープンカーに乗り込んで秘書と無線
トーマスは写真家として既に大成功しているにも関わらず、仕事以外でもとにかく写真を撮る。ただの職業ではなく天職であり、芸術家。
トーマスが編集者ロンを呼び出し、日雇い労働者が暮らすような宿舎で撮った写真を見せる。
カメラを構えると別人のように鋭い目付きになり、ものすごい集中力で汗だくになって撮る。
カメラはのメタファー。
ジミー・ペイジとジェフ・ベック
若い頃のジェーン・バーキンがモデルのタマゴ役でヘアヌード
当時世界最高峰とも言われたスーパーモデル、ヴェルーシュカ。カメラを離した途端、一気に興ざめするヘミングスとは対照的に余韻にひたるヴェルーシュカ。ヴェルーシュカはドイツとポーランド、ロシアの混血。父親は100以上の部屋を持つ屋敷に暮らすドイツの伯爵。
ギターを破壊するパフォーマンスは当時そのようなパフォーマンスで話題になっていたザ・フーにならってのもの
美女と暮らす画家が抽象画を描いている。
白塗りの若者たちがパントマイムの仮想テニス。
欲望
製作年:1966年 製作国:イギリス・イタリア 時間:111分
原題:BLOW UP
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:デヴィッド・ヘミングス、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、サラ・マイルズ、ジェーン・バーキン