『タカラヅカの謎』
『タカラヅカの謎』
300万人を魅了する歌劇団の真実
森下信雄
朝日新書
3
タカラヅカのチケットは取りにくい
17
年間観客動員数は300万人
23
松岡修造さんの長女松岡恵
26
1914年
郊外
梅田から電車で40分
29
宝塚大劇場2550席 阪急電鉄
東京宝塚劇場2065席 東宝株式会社
生オーケストラ演奏
33
ベテランとなり、組を離れ「専科」
37
男役トップスターの特徴が際立つように「あてがき」
38
「ベルばら」1974年初演
原作のファン
39
困ったときのベルばら
42
阪急梅田で阪急百貨店
戦前に商工大臣
46
ロングランシステム
劇団四季、ブロードウェイ
57
五島慶太、東京急行電鉄
堤次郎、西武鉄道
59
学生時代は文学少年
60
京都大丸、大阪三越
西洋的な文化的生活を提案する百貨店の存在意義
61
鉄道事業の展開を広げることによって「芦屋」「御影」「武庫之荘」
63
1934年に日比谷に東京宝塚劇場
1937年に東宝映画を設立
64
小林翁は露骨なまでの川端康成批判、浅草批判を展開
71
ブロードウェイ、プロデューサー個人による作品決定
日本の商業演劇、組織による資金・役者・スタッフ調達
76
ピークエンドの法則
人間は自己の記憶の特徴から、対象になる事象を最初から最後まで全て記憶できない。ピーク(最も印象に残った事象)とエンド(一番最後に経験した事象)を最も記憶する
77
赤福をとりまく、伊勢神宮やおかげ横丁といった舞台装置
81
シロウトの神格化
「座付き」演出家が、各組の戦力を普段からしっかり把握
83
スターの現在ポジションを視覚的に理解
89
団体客比率が高い(=初心者比率が高い)時期には「ストーリーの理解しやすい芝居+豪華絢爛やバラエティーショー」
制作予算が厳しい時には「再演もの」
97
歌舞伎は襲名で稼ぎ、宝塚歌劇は退団公演で稼ぐ
102
竹下登政権の目玉政策
全国の各市町村に対して一億円の地域振興
文化ホールと言われるハコモノ
全国ツアーは、大劇場公演から始まる演目の「ロングラン公演」を場所を変えて行なっていると言える
109
出演者に対する対策
=「生徒行政」
110
開催地の近隣の出身者を「御当地さん」
各地の方言などをとりこんだアドリブ
119
ファンクラブは全力でバウホール公演に会員を動員
121
相対的に全国ツアー公演出演者の「番手」(公演でのポジション)が上がる
123
ファンの方も、全国ツアーの巡演先に合わせて旅行の段取りを組むなど、楽しみかたは多様
124
「退団同期」
男役のトップスターと退団同期になるといい思い出になる
131
芝居でのちょっとした矛盾がむしろ心地よい
139
「新人公演」の主役を経験した段階でトップスターの座を明確に意識するようになる
144
生徒はSNS禁止
148
関連商品の売上もカウントされているとファンは信じています
150
ファンにも明確に分かる生徒間の序列(スターシステム)
152
重要な収入源のひとつといわれている「お茶会」
164
顧客との価値共創
顧客との信頼関係
166
男役という虚構=いつまでたっても完成しない対象
170
人間は見たこともないような目新しいものに直面すると、脳内で「接近欲求」と「回避欲求」の両方が活性化する
174
いわゆるカープ女子たちは2軍の練習も追いかけて将来のスター候補の成長具合をじっくり観察
宝塚歌劇の「シロウトの神格化」プロセスと同じ
189
クールジャパン
世界へと目を向けた活動
193
男役らしい男役が少なくなってきた、みんな同じに見える