『「家族の幸せ」の経済学』
『「家族の幸せ」の経済学』
データ分析でわかった結婚、 出産、子育ての真実
山口慎太郎
光文社新書
7
三歳児神話
25
恋愛や結婚の妨げとなるような経済的・制度的な要因があるならば、それを取り除くことは、個人にとっても、社会全体にとっても望ましいと言えるでしょう
27
男性の5人に1人、女性の10人に一人は生涯独身
28
男性は、自分の相手には結婚歴がなく自分よりも若い女性を好む傾向がある一方、女性は相手の結婚歴や年齢をそれほど気にしない
29
平均初婚年齢
2,009年
女性28.6歳
男性30.4歳
35
背の高い男性は女性に好まれる一方、背の高い女性は男性からは不人気なようです。
太っている男性は女性からやや好まれているのに対して、太った女性は男性から好まれていないようです。
男性は学歴のある女性を避けるような傾向も見られます。
36
結婚の経済的メリット
①費用の節約
②分業の利益
③リスクの分散
41
高学歴でキャリアのある女性ほど、子育てによって暗黙のうちに失われる収入は大きくなります。機会費用。
45
イエ意識が薄まり、親が結婚について子どもに指図しなくなった
46
職場での出会いが3割
49
異性の多い職場で働いている人は、離婚しやすい
68
赤ちゃんの出生体重が重いと、大人になってからも健康であることが多いだけでなく、IQも所得も高くなる傾向がある
70
世界中のほとんどの国々で、生まれてくる赤ちゃんの体重が減り続けている
74
妊娠中にお母さんが仕事をしていると、生まれてくる赤ちゃんが低体重になる可能性が増す
76
不妊治療技術の発達も低体重出生児の増加と関係がある
80
出生体重が重いほど、出生児の健康状態は良く、生後一年間の生存率も高い
82
日本では帝王切開が増え続けている
101
母乳育児
乳児の健康に対する効果は間違いありません
102
粉ミルクの普及は当時のお母さんたちの就業の増加に大きく寄与した
128
特別な訓練を受けた保育のプロである保育士さんの力を借りるのも、子供の発達にとって有益
133
負担感は、0歳児と1歳児で大きく異なる
140
2013年からは「おとうさんといっしょ」
224
離婚率
結婚しているひとの年齢構成は時代とともに大きく変わります。
「離婚件数÷結婚件数」
分母にある夫婦の結婚は今年行なわれたモノですが、分子にある(今年離婚した)夫婦の結婚は過去に行なわれたものです。
結婚件数が減るにともなって、離婚率が上昇してしまう
235
離婚しやすくなるとDVが減る
236
離婚しやすくなると女性の自殺が大幅に減る
237
小さい子供がいるお母さんは、法制度が変わったとしても、なかなか離婚に踏み切れず、夫からの暴力から逃れることが難しい。
また、妻の学歴が低い場合は、夫に経済的に依存しがちなため、法制度が変わっても離婚が難しい。
248
共同親権
父親の意見が強い家庭では、父親自信に対する支出が多く、子供に対する支出が軽んじられる傾向が見られる