「落語とはなにか」
「落語とはなにか」
河出文庫
矢野誠一
12
月にして5万人という聴衆に、200人からの職業落語家が依存
16
彼ら芸人にとって、放送はいわゆるお座敷だった
30
ときとしては、妙な連帯感が邪魔になることすらあるのだ。横紙やぶりの、傍若無人の性格をもちながら、ひとたび高座にあがれば、聴衆を魅了してみせた落語家の例はそれこそ枚挙にいとまが無い
38
やくざの親分たちに保護されながら興行をおこなった浪曲師たちは行く先々で、やくざの親分たちの英雄譚を語った
42
『日本の大衆芸術』現代教養文庫
46
文楽(8代目)が口癖のように、「落語界には三平がもっとでなくちゃいけません」
48
聴き手の側にも古典芸能化を望む意向
「ホール落語」のめざしたところも、古典芸能化にあったと言っていい
50
大衆芸能ということばこそ戦後のもの
60
落語の題材のほとんどが小咄本といわれる文学書によっている
121
現代人を登場させ、演じようとするのになぜ、古典落語の発声法と話法で演じるのだろう
149
文楽、志ん生がそろって指摘する『鰍沢』における圓喬の芸のうまさ
153
歌舞伎コンプレックス
177
説教においても、中啓・扇が使用されている
本書は、矢野誠一『落語』三一新書、1970.9を親本とする