『漢詩を作る』

『漢詩を作る』

大修館

石川忠久

 

IV

韻はよく使うものは限られているので、すぐ覚える。

平仄は8割がた覚えるのはそれほど苦にならない

 

3

唐代(700年ごろ)に形式や規則が定まった。

 

4

中国人(昔の)が読んでわかるものでなければならない

 

15

脚韻

句の末尾に踏む

 

18

同一声調を持つ同音の語が、詩の韻となる。

 

19

天、平声

子、上声

聖、去声

哲、入声

 

20

日本語には声調がないので、中国から漢字を輸入したとき、声調の部分は欠落してしまった

 

 

21

韻目

韻の種類を表わす見出し

 

26

韻書

韻を分類して字を集めてある書

 

27

ふ、く、つ、ち、き、は入声

 

28

奈良時代に「はひふへほ」は「ぱぴぷぺぽ」だった

 

34

何気なく口にする語も平仄を違えたものが多い

千客万来、一陽来復、五里霧中

 

35

「空」を「そら」と訓ませるのは無理で、「天」を使うべき

 

47

「春眠」の語が奇抜(孟浩然以前に用例なし)

 

64

冒韻、禁忌

 

66

悠々(重言、畳字)や欄干・連綿(畳韻)は冒韻ではない

 

134

対句の稽古は、五言から始めるのがよい

 

148

擬声語。「切切」は虫の鳴き声。

 

154

双声。声母がそろう。

玲瓏(れいろう)、参差(しんし)、柳緑(りゅうりょく)、花紅(かこう)

 

174

「御顔」や「御体」なども、日本語にはなるが漢語にはない

 

180

中国の中心部(長安、洛陽を含む中原地方)は、水田で稲を作るに適しない。

 

182

夏目漱石の詩にも

「孤駅空辺起」

の句があり、和習を指摘されている。

「空」は空間、もしくは、むなしいという副詞。

そら、スカイ、とは違う。

 

192

杜甫の詩、1500首はすべて傑作